楠木さんとせつ菜に、"忘れない日々"を貰った話。
3月31日。今日が何の日か分かりますよね?
今僕は、色んな想いが溢れてます。
色んなことを思い出す……ってほど感傷的な訳じゃないですけど、曲を聴きながらふと涙を溢すくらいには、感情的になってます。
そんな気持ちをくれた楠木ともりさんと、優木せつ菜への想いを、折角だから残したいと思いました。
A・ZU・NA 1stライブでのこと、最後の挨拶のこと、そして"楠木ともり"って文字がないこと。
色んなことを綴りました。どうか最後までお付き合いください。
①寂しくて楽しかったライブ
楠木さんが出演する最後のライブになった、
A・ZU・NA 1stライブ。
一言で言うなら、
最高に寂しくて楽しかった!!です。
最初は、「もっと涙ばっかのライブになるかな?」って思ってたんです。
だってどんなに考えても、「楠木さんの最後のライブ」ってことは、変わらなかったから。
でも違いましたね。
凄く眩しかった。幕間を始め、セトリも最高だった。
「虹ヶ咲のユニット曲」っていう、コロナ禍が始まると共に生まれたから、コールがなかった曲たちに、ようやくコールをつけられたことも嬉しかった。
(あと凄く個人的なことなんですけど、企画で作ったブログのサムネをチケット風にしたら、ライブの入場口でチケット貰えたのが嬉しかったです……)
そしてソロ曲。CHASE!ですよ……
楠木さんがあの日、「せつ菜史上最高のCHASE!」って語ってくれた通り、僕の中でも間違いなく「最高」を更新してくれました。
実は僕、虹ヶ咲のナンバリングライブは、シリーズで唯一全通してきてます。
そして、これは密かな誇りなんですけど、校内マッチングフェスティバル以外のCHASE!は、全て現地で聴いてきたんです。
そしてA・ZU・NA 1stライブに行くまで、個人的に1番良かったCHASE!は、ラブライブ!フェスの時の CHASE!でした。
1stライブから時間をおかないで、いきなり立ったSSA。そんな大舞台にも負けず、会場の真ん中で"大好き"を叫ぶ楠木さん。
そして、楠木さんを中心に広がる燃えるような世界と、会場を揺らすコール。
声が失われる前の、虹ヶ咲最後のステージだったこともあって、僕にとっては1番だなって思ってたんです。
他にもヘッドライナーを背負って立った1st、アンコールの投票で1位になったCHASE!。
3rdライブで、身体のことがありながらも、命を振り絞るように披露したCHASE!。
最高だったって思うステージが、幾つもありました。
でも確かに、A・ZU・NA2日目のCHASE!は、史上最高でした。
実を言うと、1日目のCHASE!を見た時、ちょっと辛くなってしまったんです。
1日目、シャウトが上手くできなくて、グッと悔しそうに下を向いた楠木さんを見て。
でも2日目、そんな悔しさを吹き飛ばすように、完璧なシャウトを決めて、「見たか?」と言わんばかりの笑顔を見せた、楠木さんの姿は、まさしく"優木せつ菜"でした。
はんぱな気持ちで挑みたくはないから
ステージには一つも悔いは残さない
CHASE!
この人を信じてきたのは、間違いじゃなかったって。
この人がいたから、虹ヶ咲のナンバリングは、意地でも参加しようって思えたんだって。
だから改めて「この人が大好きだ!これで終わりなんて嫌だ」って心から思ってしまったんです。
楽しいけど、やっぱり寂しくなってしまって。
そんな想いを代弁するように、前田さんが楠木さんの降板について触れてくれて。凄く嬉しかったんです。
前田さんが触れてくれたから、僕も寂しくなれました。だから"最後"のライブとして、精一杯「ありがとう」を叫べました。
今の僕を作ってくれた人へ。
1stライブからこの3年間、ずっと楠木さんの言葉に動かされてきました。
「自分の大好きを大切に」
「誰かの大好きを大切に」
そんな楠木さんの想いを守れるように、大好きを守れる人間であれるように、ずっと走ってきました。
そして、僕に『生き方』をくれた楠木さんに、少しでも何かを返せるように。
何かが出来たような気がします。
けど、何ひとつ出来なかったような気もしてます。
それでも、「ありがとう」って、楠木さんが最後に言ってくれただけで、良かったって思えたんです。
それだけで、あのライブに行けた意味がありました。
見届けられてよかった。楠木さんと、せつ菜を追いかけて、今日まで走ってきてよかった。
「この道でよかった」
何も出来てなかったとしても、僕は楠木さんに出会えた僕でよかった。
②A・ZU・NAタグ企画のこと
そして、僕がA・ZU・NAのライブを「楽しい」って思えたもうひとつの理由。
それは一緒に駆け抜けてくれた存在がいたことです。
今回相棒であるこじまりさんと共に、A・ZU・NA 1stに向けてタグ企画をさせていただきました。
【タグ企画】
— スパボ@世界は青いから (@daisonHDD) 2023年1月17日
メンバーに関する『大好き』なら、何でもOK!表現方法は自由!
A・ZU・NA 1stライブに向け、みんなの想いで『大好きが溢れる場所』をつくっていきましょう!#世界は青いはず pic.twitter.com/5Cyo2qN31q
始まりはA・ZU・NAへの「大好きを叫ぶ場所」を作りたい!って気持ちでした。
せつ菜の野望を手伝いたい、"場所"を広げたいって想い。
そして誰にも言ってなかった、もうひとつのきっかけは、「さよなら」「ありがとう」を言う準備をしたかったからなんです。
僕「さよなら」は、最高に楽しんだ先にあると思ってます。
だって名残惜しくもない瞬間に、「さよなら」なんて告げないじゃないですか。
さっさとスルーして、次に向えると思うんです。
一緒に楽しんで、大切な時間を作った人との間だけに、「さよなら」があるんです。
「さよなら」を言いたくなってしまうのは、それほど僕らが『瞬間を楽しんだ証』なんですよ。
だから、A・ZU・NAのライブを全力で楽むために、企画を始めました。
正直、これほどの方が参加していただけるとは、思っていなかったです。
毎日、たっっっくさんの「A・ZU・NAへの大好き」が溢れて、皆さんがA・ZU・NAのライブを『楽しみ』にしてて。
確かに「大好きを叫べる場所」が生まれていた気がします。
そんな光景に、僕自身が救われていました。
最後のライブに、僕はどう向き合えるか?楽しめるだろうか?
そんな不安も、みんなの"大好き"が溢れる毎日のお陰で、吹き飛んでしまって……。
最高の形で、A・ZU・NA 1stライブを迎えられたんです。
その結果は、皆さんご存知の通り。
「最高に寂しくて、楽しかったライブ」で、そして
最高に"輝いた時間"でした。
このライブが輝いたのは、僕たちがこの瞬間を、精一杯楽しんだから。
限られた時間の中を、精一杯駆け抜けたから。
起きること全て受け止めて。
全てを楽しもうと。
輝くって、楽しむこと。
僕らが限られた時間を精一杯楽しんだから、あの瞬間は輝いたんです。
そして、僕があの時間を楽しめたのは、この企画を通して出会えた、沢山の大好きがあったから。
だから改めて言わせてください。
ほんとうにありがとう。今僕がこうして、あのライブを「楽しさ」と共に振り返れるのは、あなたのお陰です。
③新しい"せつ菜"のこと
ここからは、『これから』のことについて話させてください。
A・ZU・NA 1stからライブ後夜祭。
楠木さん最後の出演になった放送で、こんな言葉を残してくれました。
色んな気持ちがあるのは分かってるし、無理強いもしないけど、でもやっぱり「せつ菜の目指す世界」を考えた時に、次の人のことも大好きでいて欲しいなって思うので。
そこだけ、誰かが傷つくのは、もう見たくないから。
だからみんなに、"最後のお願い"ですね。
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会UNIT LIVE!後夜祭~ありがとう!A・ZU・NA LAGOON~
「誰かが傷つくのを見たくない」って言葉が、凄くせつ菜らしいけど、楠木さんの心からの言葉って感じます。
でもそれ以上に、「次の人も大好きでいて欲しい」って言葉。これを楠木さんが言ったことに、僕はめちゃくちゃ驚いたんです。
しかも「最後の願い」なんて、重い言葉まで使って。
だってこれは、"枷"になり得るものじゃないですか。
「楠木さんの"最後"の願いだから」
「だから好きにならなきゃいけない」
そういう縛り方を、させてしまうかもしれない言葉なんですよ。
そして、『大好きを大切にする』ことを求め続けた楠木さんが、分ってないはずがないじゃないですか。
それでも、楠木さんは「好きでいてほしい」って言葉を使ったんじゃないかなって、僕は思えるんです。
だからこれは楠木さんの、心からの願いで、
ようやく見せてくれた『ワガママ』だったんだと。
思うように身体を動かせなくなっても、降板を決めても、楠木さんは"優木せつ菜"であり続けようとしてくれました。
いつだって、自分の苦しさとか見せないようにして。そんな強さに、僕は少し寂しさを感じてもいました。
だから、最後に「寂しい」って、「次の人も好きでいて欲しい」って言ってくれたことが、嬉しかったんです。
僕らのこと信頼して、"ワガママ"言ってくれたことに。
せつ菜の願いと、自分の願いを託してくれたことに。
でもごめんなさい。
まだ、その想いに応えられません。
だって忘れられるわけないから。ずっと楠木さんのせつ菜が大好きだから。
先日アニガサキのovaが公開されて、新しいせつ菜ちゃんの声を聞きました。
やっぱり、「違うな」って思ってしまいました。
僕の知ってるせつ菜ちゃんでは、なくなってしまったって、そう感じたんです。
そして4月3日に行われる生放送の、出演者欄。
楠木さんではなく、新しい林鼓子さんの名前があったこと。
🌈生放送情報🌈
— ラブライブ!シリーズ公式 (@LoveLive_staff) 2023年3月30日
「ラブライブ!#虹ヶ咲 学園スクールアイドル同好会生放送 トキメキに聞いてみよう!みんな一緒にワクワク叶える物語!」のお知らせ📢
日時:4月3日(月)20:00 ~
出演:矢野妃菜喜、大西亜玖璃、林 鼓子、指出毬亜、法元明菜
詳細はこちら✅
⇒https://t.co/VARXwvOrKL#lovelive pic.twitter.com/yncjIbcXGz
ほんとに、どうしようもなく寂しくなってしまいました。
大切な場所に、大好きな人の名前がなくて、違う人の名前があること。
休んでる仲良いクラスメイトの席に、知らない人が座ってるような。
昔住んでた場所に、新しい家が建つような、そんな気分になりました。
林鼓子さんが嫌って訳じゃないんです。
1番好きな映画である、劇場版サンシャインでは、『Aqoursの走った意味』を示す、少女を演じてくれた。
ラブライブ!という場所を、見続けてくれた人です。
むしろ林鼓子さん以上に、2代目優木せつ菜を演じられる人はいないとさえ思います。
それでも。それでも僕は、あの優木せつ菜は、僕の知らないせつ菜だと思いました。
これから先、僕が向き合うのは、「新しい優木せつ菜」なんだって、改めて思い知りました。
"楠木ともり"の代わりなんていないんです。
あそこまで覚悟をもってステージに立つ姿も、せつ菜が抱えていた痛みも、野望も理解してて。
1番優木せつ菜の側にいて、一緒にこの世界を作ってきたのは、楠木ともりさんだけなんですよ。
だから、誰が演じようと、この想いが埋まることはないんです。
寂しさ、悲しさ、叶えたかった夢も。
でも、変な話なんですけど、同時にホッとしました。
僕がすぐに、受け入れられなかったってことに。
だってそれは、「楠木さんのせつ菜がそれ程大好き」だって証拠だから。
「楠木さんがいない」って空白が寂しくて、同時に愛おしいんだって分かります。
この"寂しさ"があるから、楠木さんといた時間を、僕は絶対忘れないって思えます。
人は覚えていたい思い出を、選んで生きていられる訳じゃないけど、この寂しさがあるからきっと大丈夫なんだって。
だから「新しいせつ菜を好きになる」って確証はないです。
楠木さんのいた場所が大好きで、大切だから。
代わりに、声援を送り続けます。
変わってしまったせつ菜を受け入れられなくても、ずっと応援します。
楠木さんが残してくれた想いと、今日まで繋いできた"物語"を終わりにしないために。
それが僕なりの、あの人の願いへの応え方なのかなって。
④ありがとう、そして
最後に少しだけ、取り止めなく言葉を置かせてください。
ほんとに、想いを吐き出すような、整頓されてない文章です。
でも、今思ってることを全部、何も取り繕わずにここに置いていきます。
改めて楠木ともりさん、5年半ありがとうございました。
あなたに『生き方』をもらいました。
誰かを傷つけることでしか、自分の大好きを守れなかった僕に、「大好きを貫く」強さを見せてくれたこと。
そして僕に「誰かを傷つけていた」って、突きつけてくれたこと。
全てがあったから、「大好きを叫ぶ場所」を守ろうと走る、今の僕がいます。
すぐには受け入れられないし、受け止められないけど、でも必ず林さんと、新しいせつ菜を応援します。
大好きな"優木せつ菜"のことを、「違う子だ」って感じながら過ごす日々は苦しいかもしれないけど、それでも目を逸らしたりしないです。
優木せつ菜の野望も、楠木さんの最後の願いも、ずっとこの場所で大切にします。
誰かが傷つかないように。
自分の大好きと、誰かの大好きを守れるように。
虹ヶ咲だけじゃなく、他の場所でも、楠木さんの願いを残して、"未来"まで連れて行けるように。
だから、
ずっと楠木さんのせつ菜のこと、
大好きでいさせてください。
振り返りはしないし、前に進み続けるけど、たまに切なくなったり、戻らない時間を引き摺らせてください。
あなたと叶えたかった夢も、叶わない夢のままにしておきます。
楠木さんが心残りだって言った、「LIKE IT!LOVE IT!」のコールも。
だってこれから先、誰が「LIKE IT! LOVE IT!」を歌ってくれても、それで願いが叶ったとは僕は思えないから。
僕の見たかった景色は、楠木さんと見る光景だったから。
だから夢は夢のまま、古びていくのを眺めていることにします。
楠木さんが、これから先の道にはいないってことが、どうしようもなく寂しいです。
でも、その"空白"がこんなに大切です。
全部が宝物です。
そんな想いをくれた、楠木ともりさんと、楠木ともりの優木せつ菜が大好きです。
大好きです。これからもずっと。
ありがとう。さよなら。
(2023.3.31)