スパボの掬い場

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本気の先の『楽しさ』を 【ラブライブ!スーパースター‼︎2期 第2話感想】

 

みなさんこんにちはスパボです。

 

最初にどうでもいい話をするんですけど、実は僕

「アニメ2話目の感想」を書くの2年ぶりです

 

理由らしい理由としては、3話見た後の方が面白!って気持ちで纏めて書けるかな?って思ってるからなんですけど……(書かないだけ)

 

いやっ…でも2話が好きすぎて……

ラブライブ!スーパースター‼︎が描く『部活』って学生生活の一部としての、ありふれた光景とか。

きな子ちゃんの姿に重なる、1年前のLiella!の姿とか。

僕自身も、2年生組と同じく1年前の日々を、きな子ちゃんに重ねて見てました。

 

視聴者自身も、Liella!と共に流れた時を思い返しながら、物語を追いかけることが出来る感覚が、ラブライブ!スーパスター‼︎って作品の魅力なんだなぁと、改めて味わってました。

 

そんな2話の「楽しさ」にフォーカスしながら、感想をツラツラと書いていきます!よろしくお願いします!

 

 

①1年生と2年生

 

最初からちょっと主題から外れるんですけど、僕スーパースターが描く後輩と先輩の微妙な距離感が好きなんですよ。

 

この初手から初めて出来た後輩にみんなウッキウキで、囲んで優しくしてる(甘やかしてる?)Liella!2年生組と、先輩に囲まれて気まずそうなきな子ちゃんの描写とか。

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先輩は後輩のこと気遣ったり、可愛がったり、距離を詰めようとしてくれるけど、後輩は色んなことにドキドキしてる、この先輩後輩になったばかりの距離感ってのが共感しかないですね……

 

まぁそれは置いといて、ここで話したいのは先輩陣が後輩を気遣う理由それぞれ違うと思うんですけど、中でも「過去の自分」に重ねてるタイプの子が特に印象的だったんですよ。

 

それこそ入学したの頃はやばいくらい体力0だった可可ちゃんが、頃の練習メニューを渡すのとか。

 

その中でも特にかのんちゃんが、きな子ちゃんのこと気遣いすぎだと思われるくらいに、力が入りすぎないよう言葉をかけてましたよね。

でも無理しなくていいよ

あくまで自分のペースで!

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自分のペースで!無理が1番良くないよ!

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気にしちゃダメだよ

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それこそメイちゃんが言った『周りの目なんて気にするな』みたいに、周りの先輩の姿を見て、今の自分と先輩の距離に落ち込まないようにって想いがあって。

 

それは、かのんちゃん自身の"苦しみ"の経験があったからだと思うんです。

がっかりするんだよ!いざって時に歌えないと。

周りのみんなもがっかりさせちゃうし、何より自分にがっかりする!そんなのもう嫌なの!

ラブライブ!スーパースター‼︎ 1期1話より

この1年というよりも彼女が生きてきた中で、ずっと枷になってたのは、『期待』やそれに応えられない自分への失望で。

 

だから、今の自分と憧れへの距離にがっかりしないようにとか。

それこそ即戦力になるようにとか、ライブで結果を出せるようにとか、すぐ先輩と同じくらいのパフォーマンスが出来るようにっていう『期待』をかけないためとか。

 

誰よりも泣き虫で、誰よりも周りの言葉に傷ついてたかのんちゃんの優しさが、本当に沁みたんですよね……

僕はいつも『傷ついた分だけ他人に優しくなれる人は、世界で1番優しい人』っていうんですけど、かのんちゃんはやっぱりそういう人だなぁって。

 

やはり俺……澁谷かのんが好きかもしれん……

 

②『楽しい』を見つける

 

さて、ここからは今日1番話したいこと語らせてください。

 

突然質問するんですけど、みなさんにとって『楽しい』ってなんですか?

どんな瞬間に『楽しい』は生まれてきますか?

 

まぁこの問いに明確な答えなんてないですし、いろんな種類の楽しさがあると思います。

でもかのんちゃんが知ってもらいたかった、『スクールアイドルの楽しさ』ってどんな種類のものなんでしょう?

でも、ラブライブ!で優勝したい。

それは大事な目標なんだ。それと同時に、みんなにスクールアイドルは楽しいって知ってもらいたい。

きな子ちゃん以外の1年生にも、楽しいなって思ってもらえて、一緒にやれたら最高だなって。

ラブライブ!スーパスター‼︎2期2話

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この"楽しさ"については少し後に話すんですけど、何においてもそれを知るには『やってみる』が大事なんですよね。

それは始める側も、受け入れる側にとっても。

 

これは現実の部活でも言えると思うんですけど、実際にやってもらわないと物事の『楽しさ』って伝わらなくて。

その為に体験入部なるものを設けるんですよね。

 

だからまず入口を広げようっていう考えは、めちゃくちゃ正しいとは思うんです。

 

それこそめちゃくちゃ美味しいけど、外見からだとお高くとまってて入りづらいレストランとか。入らないとその美味しさを知ることはできないですよね。

 

そしてこの『外面のハードル』って、多分現実の部活でも多くの割合を占めてるのは"厳しそう"って印象ですよね。

やっぱりスクールアイドル部って大変なのかな?

だろうね〜

ラブライブ!スーパスター‼︎2期2話より

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それこそ優勝を目指す、目標の高さだったり。

その為の練習量の多さだったり。

足を引っ張らないようにと頑張るきな子ちゃんの姿を見て、『大変そう』って敬遠されてたように。

 

だから『スクールアイドルは厳しそう』っていう、外から見えるハードルを下げようとするってのは、当たり前な考えですよね。(これを自他共に厳しく生きてきた千砂都ちゃんが提案するのが、凄い説得力ありますよね……)

 

そして部活に限らず、物事は後に続く者達がいなければ途切れてしまいますよね。

 

それこそ、恋ちゃんが母の願いを受け継いだように、人から人へバトンのように繋がって根を張っていきますよね。

たしかに、ラブライブ!で優勝したいという気持ちは私にもあります。

ただ、それ以上にこの学校にスクールアイドルを根付かせたい…

母が始めた想いを、みんなで繋いでいきたいのです…!

ラブライブ!スーパースター‼︎2期2話より

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想いや文化と同じく、部活だって後に続く後輩がいなければ、きっと途切れてしまう。

その為にまず、後輩を増やすのは当たり前な思考で。

 

でも『練習量が少ない』って触れ文句からやってくる人達が求めているのは、かのんちゃん達が知って欲しい『楽しさ』なんでしょうか?

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先程『楽しさ』にも種類があるって話をしたじゃないですか。

なら当然人それぞれ求める楽しさが違って、それがそのまま部活に求めることに直結するんですよね。

 

ただゆるーい雰囲気で話してたいとか。

趣味の一環とか。

友達作りたいとか。

 

そういう人たちって、「部活に時間を取られたくないけど部活も楽しみたい」みたいな、部活が全てな子達ではないんですよ。

そういう楽しさがダメとは言わないです。

僕もそういう楽しいは好きです。

 

でもそれってかのんちゃん達がラブライブ!を目指して、スクールアイドルと向き合った1年の中で見つけた楽しいでしょうか?

 

『本気』でやることで生まれてくる楽しさなんでしょうか?

 

③『楽しい』はその先に

 

よくラブライブ!は甲子園って言われますけど、僕はそこに至るまでの姿勢含めてその通りだと思います。

 

甲子園を目指して、青春の全てをかけて野球に打ち込む子達の姿は、僕たちが見届けてきた、憧れのステージを目指して進んできた子達のそれと同じだったと思うんです。

 

それはLiella!もきっとそうで。

ラブライブ!優勝目指して、朝の5時からランニングして、日が暮れる頃まで練習して、帰った後の時間もそれぞれ練習に使ったりして。

それだけ努力しても去年は負けてしまって。

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そんなスクールアイドルのことを、かのんちゃんは

『楽しい』って言ったんですよ。

 

ならそれは、『練習メニューが少ない』から生まれてくる楽しさではないと思うんです。

きっと伝わると思うんです。

大変でも、やりたいことを続けていれば、その先にある楽しさは大きくなるって!

みんなが一緒に「やってみたい!」って思えるものが作れるんじゃないかって、そう思うんす!

ラブライブ!スーパースター‼︎2期2話より

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まさにきな子ちゃんが言った通り、その先にある楽しさだと思うんですよ。

 

だから2話の「追いかける夢の先で」を、きな子ちゃんソロバージョンだったのが、めちゃくちゃしっくりきましたね……

出来そうで出来ないが 出来た時は

嬉しくて「頑張ろう」って 心飛び出したがる

追いかける夢の先で

まさしく、というかこの感情ですよね。

「頑張ろう」ってなれる、この気持ち。

 

でも、これはスクールアイドルに限らず、どんな部活であろうと「本気の先に見える楽しさ」があると思うんです。

吹奏楽にしようかな。

スクールアイドル部は?

そんな、私なんかじゃついていけないよ〜

ラブライブ!スーパースター2期2話より

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この子が吹奏楽を選ぼうと、スクールアイドルを選ぼうと、共通して見つけられる楽しさこそ、

『出来ることが出来るようになる』だと思うんです。

 

すっごい個人的な話すると、一応僕はギターをやってて、大学入ってから始めたんですよ。

 

で、ぶっちゃけると最初はまっっっっっったく楽しくなかったんですよ。

だって思ったように弾けなくて、一緒にバンド組んでくれる先輩の足ばっか引っ張ってそれが申し訳なくって、そんな物の何が楽しいと思います?

 

だから本当に「なんでこんなこと続けてるの?」って思ってました。

でも、なんで今も続けてるのかって言ったら、

『楽しくなったから』なんですよ。

 

最初はそりゃ何も上手くいかないけど、人間重ねていればやれることがひとつは増えるんですよ。

 

そんな「出来なかったことが出来るようになる」をひとつずつ重ねる。

そしてある日、自分のやりたいことが出来るようになる。

 

こんなに楽しいことなんてありますか?

 

それは今こうしてやってるブログも同じで。

続けてたから今楽しいんですよ。(勿論今も楽しくねぇなって思う瞬間ありますけど)

 

だからきな子ちゃんの言葉には、心から共感しましたね。

厳しいけど、辛いこともあるけど、その先にしか見つけられない楽しさってのは間違いなくあるって。

 

それを気づかせてくれるのが、出来ないことだらけで大変な想いしてるきな子ちゃんなのが好きで。

そこに『スクールアイドルの持つ力』を感じますし、きっとそれは恋ちゃんも同じだったと思うんです。

いえ…その通りだと思います…!

信じましょう!スクールアイドルの力を!

私達の想いはきっと届きます!

ラブライブ!スーパースター‼︎2期2話より

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きな子ちゃんにここまで言わせる力が、スクールアイドルにはあるんだって気づけたから、恋ちゃんの心が動かされたんだろうなって思うんです。

 

だって「スクールアイドルの力」を、この1年誰よりも痛感してたのはきっと恋ちゃんだから。

 

1年生の頃恋ちゃんはずっとスクールアイドルのことを、『母の無念』だと思って敬遠してしまっていて。

だからこそスクールアイドルへの入口を広げることを、自分の使命とすら感じていたんじゃないかな?って思うんです。

 

でもそれと同じくらい、『その先にある楽しさ』を知ってたはずなんじゃないかなって。

 

廃校を救えなかった母にとって、それでもスクールアイドルは『最高の思い出』で。

幼い頃からバレエをやっていたと言っても、Liella!の中では1番遅くに加入して、スクールアイドルとしての遅れを感じていたであろう彼女だから。

 

スクールアイドルの力を、誰よりも知っているはず。

 

勿論優勝を目指すことで、スクールアイドルを沢山の人に触れてもらう、1年生を増やすってことは難しいかもしれません。

「本気」の姿勢を見せることで、敬遠してしまう人だっているでしょう。

 

でもそんな奴は置いていっていいと思うんです。

 

だってそんなLiella!5人に憧れてスクールアイドルを始めた子が。

足を引っ張るまいと、必死に5人を追いかける子が。

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先輩との距離を感じながらも、想いを必死に伝えてくれた子が。

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(そんなきな子ちゃんを受け入れに"行く"かのんちゃん……)

6人目のLiella!がいるのですから。

 

必ず6人の「本気の想い」を受け取って、後に続く者が現れるはず。

 

きな子ちゃんの健気な姿が、2年生組との"距離感"を、物理的に精神的にも少しは縮めたかな?

そんな最高な回でした。

 

では今回はここら辺で…また次回!