高咲侑が直面する『好き』の両立【アニガサキ2期1話】
みなさんこんにちは!スパボです。
最近「お久しぶりです」って言う機会ない程度には定期更新してますね。
さてそんなことは置いといて、とうとう始まりましたね。
TVアニメラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の2期が!!(相変わらず長い)
1期で毎週感想を書いていたのが2020年と、もう大分前のような気もするし、ここまであっという間だった気もしますね。
さて、そんなアニガサキ2期1話なんですけど、
めっっっっっっちゃ刺さった!!!!
という感じです。
特にランジュが…ランジュの言葉が本当によかった。
というわけで今回のブログでは1話を見てて刺さった「好き」と「夢」、『夢の真剣さ』について考えていきたいと思います!よろしくお願いします!
①「好き」と『夢』
アタシはスクールアイドルにトキメキを感じて、やりたいと思ったから、ここまで来た。でも、あなたの夢はスクールアイドルじゃないのよね?
だったら同好会を離れて、その夢を真剣に追い求めるべきよ。
2期1話 新しいトキメキより
早速なんですけど、僕を完全にアニガサキ2期に掴んでくれたのはこのセリフなんですよ。
いや痺れました。
『スクールアイドルをやるためだけ』に単身海を渡ってきた、圧倒的パフォーマンスを魅せる子の口から、『夢への真剣さ』が出てくるんですよ。
(「どうして同好会にいるの?」って導入の言い方もどこか諭すような、優しさも混ざってるような口調が好きです)
少し話逸れるんですけど、その後の「私は私の正しさを証明する」というセリフからも、彼女は決して同好会側の理念を否定したいのではなく、あくまで『自分の1番を貫く』っていう姿勢なんですよね。
スクールアイドルフェスティバルの動画を見たからよ! すっごくときめいたわ!
それぞれが、自分のやりたい事を表現していて、輝いていて、アタシもあのステージに立ってみたいって思った! 高校生の今しかできないから、だから、ここに来たの!
2期1話 新しいトキメキより
そしてその姿勢は、スクールアイドルフェスティバルで『自分のやりたいこと』を貫いてた同好会メンバーの姿に魅せられたからで、めちゃあの9人のことリスペクトしてるんですよ。
さて閑話休題。
で、ランジュの『夢への真剣さ』について、なにが刺さったかって言うと、僕最近全く同じことで悩んでたからなんですよ。
実は2期やる前から僕の中で、侑ちゃんに対するこの子って「音楽」って夢見ながらスクールアイドル追いかけられるのかな?って思ってたんです。
なぜなら、侑ちゃんって『積み重ねてきた人間』じゃないよなと。
早速なんですけど、同時に2つの「好き」と「夢」を追いかけることって皆さん出来ると思います?
僕は『個人差がある』としか言いようがありません。
例えば音楽で言えば、子供の頃からピアノに触れてきたり、色んなジャンルの音楽を聞いてきた人と、高校大学から音楽初めたって人は当然距離がある訳じゃないですか。
それは楽器の上手さや理論的な知識って点だけじゃなくて、聴覚の育ち方、メロディーやコードパターンの蓄積、あらゆる点で差がある訳ですよ。
まして音楽初めたばっかりで、音楽科にも編入したばかりの侑ちゃんが苦戦するのは当然なんですよね。
昔から夢を見てきた人間の方が、圧倒的にアドバンテージがあるんです。
じゃあ音楽に覚えがある人間と、始まったばかりの人が、同じような夢見ながら自分の「好き」も本気で追いたい!って人がいるとします。
「好き」と「夢」を両立できるのってどっちなんでしょう?
僕は前者だと思います。
でランジュはどっち側?って言われたら、当然前者だと思うんですよ。
そんな人間ですら『夢を追う真剣さ』を語る。どちらも掴もうとすることが難しいかってのがわかりますよね。
そしてランジュと同じように、両立する難しさを知ってる子ってもう1人いて、それがスクスタのあなたちゃんなんですよ。
彼女は侑ちゃんと違って、本編開始前から「音楽」という自分の芯を持っていて、その実力も『スクスタ楽曲の殆どを彼女が手がけた』といえば、納得のいくものですよね。
そんな彼女でも、音楽のために留学をしなくてはいけなくて、一旦『同好会から離れる』という瞬間と向き合ってる訳ですよ。
どんなに夢へ直向きに歩いてきた人間でも、「好きと離れる選択」『好きと離れなければいけない瞬間』はあったりするもんだと思います。
じゃあ夢を見始めたばかりの人は?って言ったら、そりゃもう余計壁は多いと思います。
その夢が他の好きに直結するものじゃなかったり。
好きだけど得意なことじゃなかったり。
あらゆる要素加味すれば、1つの夢に使うべき時間が増える訳なんですよ。
人間の1日はどう足掻いても24時間しかないわけで、そこのバランスをうまく取れなくて、片方が崩れる、もしくは両方崩れるなんてあったりもしますよね。
実際2期1話から侑ちゃん大丈夫かな?って描写が結構あったと思うんですよね。
遅い時間まで机に向かったり、難しい顔して授業についていこうとする侑ちゃんの姿からも、なんとか両立しようとしてる姿は見れるんですよ
それでもテストで赤点取っちゃうあたり、やっぱり彼女は『夢を追うための時間』が足りてないんだろうなぁって思っちゃうんですよね。
で、これって侑ちゃんだけじゃなくて、ラブライブ!から夢もらった人にも当てはまると思うんですよ。
先日書いた『夢』についてのブログでも触れさせていただいたんですけど、最近のラブライブ!って『私を叶える物語』ってテーマ通り、ファン側にも夢を見ることを求めてきてる側面が強いと思うんですよね。
でもその反面、コンテンツはどんどん加速していくし、ライブやアニメラッシュで毎週ラブライブ!365日ラブライブ!って感じだと思うんです。
勿論スクールアイドルを追うことも『やりたいこと』なので、そっちを捨てるなんて考えたくないんですけど、当然そんな好きを本気で追ってたら、『スクールアイドルから貰った夢を追う時間足りねぇ!』ってなってる方いらっしゃると思うんですよね。
②問われる気持ちの強さ
じゃあ好きをやめれば?夢をやめれば?って言われてもそう簡単に行く話じゃないんですよね。
『夢をくれるほどの好き』
『好きから貰った夢』
この2つの価値って本当に大きくて、優劣つけられるものじゃなくて、だからこそどうしたらいいのか決断出来ず、迷っちゃうに決まってるんですよ。
「好きを中途半端にしたくない」「夢を真剣に追いたい」この想いって矛盾するものじゃなくて、それこそ『何かを掴む事で何かを諦めたくない』ってなるのは当然の気持ちなんですよね。
でも実際は何かを掴む事で何かを諦めなきゃいけないことの方が多くて。
1期ではスクールアイドルへの「好き」で、小テストもバッチリこなしてた侑ちゃんが、『好き』と音楽という『夢』に挟まれて赤点取っちゃってるのが、本人めちゃくちゃ気にしてるんだろうなって、凄い勝手に思っちゃうんです。
侑ちゃんにとっては夢追う道で、最初に見つけた壁と言えるでしょうか?
(故にランジュの言葉に一瞬俯いてるのかな?って思ったり。)
だからこそ、ランジュのセリフに対する侑ちゃんの返答ってのが、すごく「ラブライブ!1期感」を感じたんですよ。
確かに、ランジュちゃんはすごいよ。ライブでも言葉でも、あんなに堂々と自分を表現できて。
でも、やりたい事をやりたいって気持ちだったら、私だって負けてないつもり!
2期1話 新しいトキメキより
具体的に侑ちゃんの夢路がどこら辺に位置してるかって考えると、僕は従来のラブライブ!の1期3話ら辺だと思うんですよ。
μ'sでいえば「START:DASH!!」歌ってる時、Aqoursなら「ダイスキだったらダイジョウブ!」なんですよね。
ハジマリのライブ、夢の先にある壁をなんとなく察してしまっても、それでも進むことを決める瞬間。
まさしく夢の第一歩って瞬間ですよね。
そしてライブ後先人たちからかけられる言葉は、夢を追うための最初の試験なんですよね。
絵里に『続ける意味』を問われるμ's。
ダイヤさんにこの夢への一歩は『自分達の力ではない』と突きつけられるAqours。
やりたいからです!
こんな気持ち初めてなんです!やってよかったって本気で思えたんです!!
ラブライブ!3話 ファーブドライブより
分かってます! でも、でも、ただ見てるだけじゃ始まらないって。上手く言えないけど、今しかない瞬間だから…
だから…輝きたい!
ラブライブ!サンシャイン‼︎ 3話 ファーストステップより
それに対する返答から見える『やりたい』って原動力が、彼女達の夢を見ることへの決意や、覚悟として、夢を追うための通行許可書になるんですよ
侑ちゃんにとってはランジュの問答と、それに対する返答こそ、夢を追う者としての資格になるんですよね。
なぜ通行書なのか?っていうと、今までのラブライブ!見てきた方なら分かると思うんですけど、言ってしまえば「やりたいことへの気持ちの強さ」を語ることって『夢を見る者』としては当たり前で、それが言えた事でようやくスタートライン、ハジマリだと思うんです。
当然この後、さらに大きな下り坂がやってきて、『大好きだから大丈夫じゃない』事とか、夢を見る者としての真価が問われるんですけど。
そこで1度は折れてしまったり、それでも悔しさを続ける理由にして立ち向かったりってのが、ラブライブ!で夢を見てきた少女たちの姿でしたよね。
だから本当の意味で覚悟を問われてくるのはここからなのかな?とか思っちゃうんです。
まだ転科したばかりだからね。1学期分の補修もあるし、ピアノも毎日弾いた方がいいし。
平気平気! やりたい事なんだから大丈夫だよ!
2期1話 新しいトキメキより
「やりたいことだから大丈夫」って気持ち、勿論最初は誰もが持ってるんですけど、当然それだけじゃなくなる時って当然あるんですよね。
それこそ伊達さんの語った『好きでい続ける難しさ』に近いんですけど。
CHASE!とかを好きなように弾いてた時はそりゃ楽しいんですよ。
だって「好きなことを好きなようにやってる」ので。
実際本気で音楽やってたら、楽器弾きたくない向き合いたくない日だってあるし、別にしたくもない勉強もしなきゃいけないことだってあるでしょう。
それが全て『夢』に繋がることは間違いはないですけど。
だからこのまま穏便に侑ちゃんが進んでいけるどうか本当に分からないんですけど。(ラブライブ!って作品である以上それを許してもらえない気はしてますが……)
でもだからこそ、僕は先が楽しみというか。
ランジュが「自分の正しさ」を自分のパフォーマンスでファンを魅了して証明しようとするように、侑ちゃんも「スクールアイドルを応援する」「音楽」というやりたいことへの"気持ち"を、彼女のこれからの行動で示してみせてほしいですね。
③『好き』の両立
さて、もう一つ話したいのが「好きと好きの両立」ってテーマって、夢見てる見てない関係なく、僕らオタクにとってもタイムリーな話だと思うんですよね。
つい先日アニメ虹ヶ咲2期をやった次の日、発表されたLiella!のファンミの日程見てもらえれば分かるんですけど、思いっきり名古屋公演がAqours東京ドームと被ってるんですよね。
僕はLiella!1stライブの時、愛知公演のチケット全落ちしてしまって、このフォレストホールには行けなかったんですよね。
だからファンミで再びここに訪れてくれるってのがものすごく嬉しくて、「1stのリベンジができる!」って思ったんですけど、でもすぐ日程が被ってることに気づいちゃって、「あぁ次の名古屋では会えないなぁ」って凄い辛かったんです。
僕の中では例え何が被ろうと、Aqoursの東京ドームを選ばないなんて考えはなくて、日程が被ったとわかった瞬間Liella!の方を諦めること決めたんですけど、やっぱり大切な好きを諦めることって辛いんですよね。
でも現実問題、何かを掴むことで何かを諦めるなんてことはよくあることで、特に「好き」がいくつもあるなら『好きの順番』をつけなきゃいけない時が絶対あるんですよ。
他にもアニメ虹ヶ咲2期と、Liella!のイベントは何度も被りますし、なんなら虹ヶ咲5thライブとスーパースター2期の後半部分と被ってくるんですよ。
勿論アニメは後から見れますけど、リアタイで見たい!その瞬間に味わいたいって感覚も凄い共感出来て、ライブ行ってたらリアタイ出来ないし、リアタイしたらライブ行けないとかいう二重罠なんですよね。
どちらを選んでも不正解はないし、そもそも「好きの形」に正解なんてないんですけど、その在り方を『自分が許せるかどうか?』っていう問題はあって、そこで苦しんでらっしゃる方はいらっしゃると思うんですよね。
ただ一つ言えるのは結局最後は全て自分次第で、大事なのは『その選択を後悔しないかどうか?』。
梨子ちゃん風にいうなら『この道でよかった』と思えるかどうか、意味があったと思えるかどうかで考えた方が、きっとオタ活だけじゃなく、色んなことが輝くと思うんです。
いつになってもやっぱり未来は見えないもので、何をするにしたって変化が不安になることはあると思うんですけど、それでも終わりが来る時、後悔はないって言えたらいいですよね。
侑ちゃんの道も、"あなた"の道にも、そんな未来が待ってることを祈ってます。