最終決戦前の王道展開って最高じゃない??
王道って言葉、いいですよねすごくいいです。
世の中には沢山の作品があって、それぞれ違う世界や時間があったりする。でもそんな違う作品を見てる時でも、どこか共通するような展開、キャラがいたりする。
それが王道なんです。
「テンプレだよ」「陳腐」「使い古されてる」みたいなことを言う人も少なくないでしょう。
だけど待ってください!!!!そんな言葉を吐き捨ててブラウザバックしようとしたあなた!!ちょっと待ってください!!!!
いやしようとしてないあなたも聞いてください。
確かに擦り切れるほど使われて、もはやありふれた展開。そんなイメージを持つのも仕方ないかもしれない。
だけど王道展開と呼ばれるものが、それほど擦り切れても使われ続けるのは、それだけ多くの人が熱くさせられ、そして愛してるから。
手垢が付きすぎていると言われるかもしれないけど、その手垢は多くの人が、それを愛してきた歴史を語る手垢です。むしろ手垢ごと愛してください。
かくいう僕もその1人。特に好きなのは、どんな作品も避けては通れない"最終局面"においての王道展開だ。
例えばライバルとの再会。凌ぎを削りあったライバルと、最終局面で顔合わせる。どこか打ち解け、優しい目で語り合う、既に友とも言えるような関係。実に熱い……王道だ。
おまけにそんな場面でそのライバルが、主人公達を認めるような言葉を吐いたり、かつて主人公に言われた台詞を、今度は主人公に言い返したりしたらどうだろう……???
余りにも王道だ……ライバルはわかり過ぎている、これには視聴者も思わず「ぁぁぁぁぁぁお前…なんで今そんなこと言うんだぁぁぁぁあ」となってしまうでしょう、今すぐ冷却しなければ脳が焼き切れる。
さて次はこんなのはどうだろう?その作品がシリーズ物なら、過去作の登場人物達にとって縁のある場所が出てくるとかだ。
かつての主人公達と、今の主人公達。作品が進んでも、確かに僕らが愛したキャラ達はここにいたんだなと、思わず息を呑んでしまう。過去作をチェックしていた人達なら「ここにきてここが出てくるのかぁぁぁ…」と床に伏し、前作にふと思いを馳せてしまう筈だ。
過去作とのリンクというのは、その作品の今までを感じさせてくれるほど僕らに重くのしかかる。遊○王GXに置ける主人公同士の邂逅なんて、あれはまさに視聴者に止めを刺すための演出だ。大人しく受け止めて召されよう。
これは作品の中にあるキャラ達、作品を見る僕ら両者の王道展開と言えるかもしれない。
そして僕が1番好きだと言っても過言ではない展開。キャラクターが独白するシーンだ。
1人1人が抱えていること、それを告げることによって、作品の中のキャラクターも、そして見てる僕らも今までを見つめ直すことが出来る。
長い時間をかけて、そこに来たからこそ募った思い、それを吐き出すことによって、真っ直ぐに最後の場面へ駆け抜けていくことが出来る。
これを王道展開と呼ばずしてなんだというのか…??こんな最高の展開、見せられた側は「うっうっそんなこと思ってたのか……そうだよな…ここまで来たんだもんな…」とまるで子の成長を見届け、今日結婚式で送り出す親のような……
いや親になったことないので分からないですけど。
けれど同じような経験をしたことがある!って人はいるのではないでしょうか?例えば部活の大きい大会の前日、友達と話す時ついつい、感傷に浸ってしまうとか。そんな時についうっかり、後から思い返せば小っ恥ずかしいかと言っちゃったりとか。黒歴史産んじゃった人もいるはず。
だがそれはいざ目指してきたものが目の前に来たからこその、心の高ぶりから来る"本当”なのでしょう。そんな友の熱い思いを聞いたから、負けられない、勝ちたい。そんな気持ちになった人もいるのでは??
思いを口にすることは、時に周りにも力を与えてくれる。2次元、3次元問わず、それはとてつもなく熱いといえるし、まさに最終局面における超超超王道展開ではないでしょうか??だからこそ僕は大好きです。
まだまだ好きな展開はあります。1話の場面の再現なんかやられた日には、1話の頃の登場人物と、今の登場人物を重ねてしまい、そこまでの道のりが走馬灯のように巡る、これには誰でも嗚咽必死だ。
僕なんか今まさに嗚咽してる、誰かティッシュをくれませんか?
次世代の息吹を感じさせるシーンも素晴らしいです。未熟だった登場人物達が成長し、次は誰かに託していく側になる。主人公達を見つめる"若い目"が、見守ってきた人物達が、大きくなったことを感じさせるの同時に、どこか寂しさも漂う。そんなシーンもやはり至高だ。
最終局面の王道展開というのはいい。やはりいい。熱くさせられ、感動させられ、愛おしく感じる。
だがそう感じさせてくれるのは、"王道展開だから"ではなく、そこに至るまでの積み重ねが、それを"王道展開"にしてくれるのです
僕は最初に言いました。王道展開は擦り切れるほど使われても愛されてきたと。
なぜ擦り切れても愛されるのか??手垢がつくほど使い古されても使われるのか。ただその展開が人気だから……だけではないでしょう。
ライバルとの対面も、キャラクターの独白も、過去作のと縁も、次世代が主人公達を見つめる目も、そこに至るまで掛けてきた時間がなくて、人は熱い!!と感じるでしょうか?答えはNOです。
仮にその過程がほぼなかったとしたら、そこに熱も感動もなにもない、王道展開なんて呼ぶのはおこがましい、中身のないハリボテ展開に成り下がるでしょう。
そこに至るまでの時間、それをこちらが見届けてきたから、王道展開というものは意味を持つ。
そしてその"時間"が最高に凝縮された"最終局面の王道展開"はアニメにおける究極の必殺技なのです。
そんな究極の必殺技喰らったら熱くなるのは必死でしょ???
だから皆んな愛し続けてる。それが最終局面における王道というものなのです。
・おわりに
先程僕は今までがあるから、王道展開は熱くなるといったし、2次元も3次元もそれは変わらないと言いました。
つまり誰にでもそれは当てはまり、起こりうると言うことです。
このラブライブ!サンシャイン‼︎と言う物語では幾度も、主役であるAqours以外の人たちの、思いが垣間見える描写が存在します。
例えばこの絵馬、Aqours以外にも多くの人達が、ラブライブ!での優勝を目指し、願いを絵馬に込めて残していってる。
そしてこのシーンは顕著です。予選を突破したAqoursの陰で、光の中に選ばれなかった者たちがいる。
そしてこの子達は全員、Aqoursも含め共通してるのは、同じく大会にかける思いがあり、そのために過ごした時間があり、そして熱い思いから生まれた、"王道展開"があったはず。
勿論勝利といったものは、そういった展開があったからといって、必ず手に入るものではない。選ばれない側の者の方がずっと多いでしょう。
だが熱く心を震わせられる、王道展開とは特別なものではない。誰にでも起こりうる、誰もが手に入れられ宝物に出来るものです。
だからこのアニメを、Aqoursを通して、既視感を感じることもあるでしょう、特に熱い思いを抱き必死に駆け抜けた者ならより強く。
つまり王道展開を見て「テンプレ」などと感じてしまうのなら、それは同じように、熱く駆け抜けた者たちの物語を、どこかで見てきたからなのです。
だから僕は、どこにでもある"王道展開"というものが、どうしよもなく愛おしいのです。
さてここまで僕は必死にラブライブ!サンシャイン‼を通して、王道展開ということについて語ってきましたが、つまりなにが言いたいかというと……
そんな最高の王道展開が見られるアニメ、ラブライブ!サンシャイン‼︎が全話無料配信(5月17日現在)されてるから見ません!!??っていう話です。
【期間限定】ラブライブ!サンシャイン!! TVアニメシリーズ1期 - YouTube
【期間限定】ラブライブ!サンシャイン!! TVアニメシリーズ2期 - YouTube
因みに配信終了は5月18日!!!みんな見切ってください!!!
勿論見切れないという方は、動画配信サイトで見るのも手です。月額料金を支払い、前作ラブライブ!も含め、素晴らしい王道展開のアニメ達を、この機会に漁るというのも、素晴らしいことだと思いませんか????
さて今回は#うちで輝こうというタグに乗っかり、僕の大好きな、ラブライブ!サンシャイン‼︎2期12話を通して、好きな展開を語らせていただきました。
しっかり宣伝も出来たところで、僕はそろそろ筆を置こうと思います。
もしラブライブ!サンシャイン‼︎、又はラブライブ!を見て、自分の中にこうなりたい!とか熱い心が芽生えたのなら、是非熱く駆け抜けてみてください。
きっと貴方にも王道展開は起こるはずだから。