スパボの掬い場

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歌える。澁谷かのんはスクールアイドルだから。【ラブライブ!スーパースター‼︎3話】

 

はぁーーーーーー(クソデカ溜息)

皆さん見ました????????ラブライブ!スーパースター‼︎3話とかいう、今宇宙で話題のアニメ見ました????

 

もう先に言っときます。まーーーーーじでやりやがったな!!!!!!って感じです。(褒め言葉)

僕自身、ラブライブ!って物語とは長く対戦させて貰ってるので、正直スーパースターのこと「生半可なストーリーじゃ強くなった僕の期待値越えられんぞ〜〜」とか舐めてたんですよ。

 

負けた………

まさか3話まででこんなにボッコボコにされると思わなかった……やっぱりいつだってラブライブ!は僕の考える限界なんか超えてきますね……大好きだ……(僕が弱いだけかもしれん)

 

3話に関してはまじで色々喋りたいんですけど、今回は1つのテーマに絞って3話のこと語りたいなって思います。

 

それは「かのんちゃんはどうして歌えたんだろな?」ってことです。

僕の主観入りまくりで駆け抜けたいと思いますので、気軽に見ていただけたら嬉しいです。それではぜひ最後までお付き合いください。

 

 

①1話ではなぜ歌えるようになっていたのか??

この話をする前提として、まず僕は1話と3話で歌えた理由は全く違うんじゃないかなって思ってます。

 

それを考える取っ掛かりとして、最初に「なぜ大舞台に立つとかのんちゃんは歌えないのか?」ってことを1話から見ていきたいと思います。

 

結論から言うと、僕はそれを人の目だと思っています。

そう思う理由ってのが、かのんちゃんが歌ってる描写って1人の時と、目を閉じてる時、人の視線を気にしていない時ばかりなんですよね。(なんなら家族の前でも歌ってないんですよ、ガッツリ音漏れしてますけど。)

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1話冒頭から語られてる通り、かのんちゃんの夢って「歌でみんなを笑顔にしたい」ってことのはずなんです。

そんな夢を掲げてる人が、自分の歌を聞いてくれる人の顔を見てる描写がないって、不思議じゃないですか?

だから普段かのんちゃんは歌う時、聞いてる人のことや、周りのことを気にしないくらい歌の世界に没入していくタイプなんだと思います。(かのんちゃんは「歌の世界に没入できた時だけ歌える」とも言い換えられるかもしれません。)

 

そんな彼女が歌えなかった時、1話で描写されてた結ヶ丘の入学試験やクラスでの合唱のような「聞いてくれる人のことをどうしても意識してしまう場所」では、彼女は歌の世界に没入出来ず歌えなくなってしまってるんですよね。

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さて、じゃあ1話のラストではなぜ歌えたのか??というと、僕はあの時かのんちゃんには、歌が好きだ!!!って気持ちから生まれた、説明できないくらいの大きな"衝動"があったからだと思います。

 

いや衝動かい!と言われたらそこまでなんですけど、でも僕は「なんでこんなこと俺出来たんだ????」ってことが起こるくらい、衝動ってのは人の行動を支える柱だって信じてます。(火事場の馬鹿力とかもその類だと思います。)

可可ちゃんからの想いに応えなくていいのか?このままでいいのか?そんな想いから無我夢中に駆け出したあの瞬間、かのんちゃんは周りも見えなくなっていたと思うのです。


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無我夢中に歌ってる様も、自分が歌えていたことすら気づいてなかったシーンも、そんな我を忘れるほどの衝動があったのだと感じさせてくれませんか?

 

勿論そんな衝動が歌おうとする度にやってくるかと言ったら……そんなわけ無いですよね?だから歩道橋の上では人の目が気になってしまって、結局歌えなかったんですよね。

衝動はかのんちゃんの歌える理由の一つになったでしょうが、再現性のない理由であるが故、かのんちゃんの「偶々だよ」って発言も間違いではないとも考えられますね。

 

②なぜ再び歌えなくなったのか?

さてでは「3話冒頭の歩道橋の場面では歌えなかったのか?むしろ悪化してしまっていたのか?」という話になりますが、これは『人の目に今まで以上に過敏になってしまった』ことだと思います。

 

3話の冒頭の描写を見てください。歌おうとした瞬間に車のクラクションに意識を持っていかれてからは、人の声が次々と環境音に加わってきてますよね?


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今まで歌う時気にもしてなかったはずの雑音にやたら過敏になってしまい、かのんちゃんの「見られてる」って意識が強くなってるんだなって感じられませんか?

 

ではなぜそこまで過敏になってしまっているのか?それは千砂都ちゃんが言った通り「フェスで一位を取らなきゃいけない」ってプレッシャーも大きく影響してると思います。

が、僕はもう一つ理由があると思っていて、それは今までの人前で歌えなかった失敗を重ねてきた故「歌おうとすると周りの人が味方だと思えなくなる」こともあると思うのです。

 

1話で描写されたかのんちゃんが大舞台でミスしてしまったシーンをシチュエーションごとに分けると、「自分の夢の進退が掛かってる試験」と「自分がメインを託された合唱」なんですよね。

前者の自分の夢が掛かってるシーンの「見ている人からの重圧」はいうまでもありませんが、後者にはそれ+『かのんちゃんの歌をメインに託した人たちからの期待』があるんです。

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かのん いざって時に歌えないと周りのみんなもガッカリさせちゃうし、何より自分にがっかりする!

引用:ラブライブ!スーパースター1話 まだ名もないキモチ

作中の描写見る限りだと、かのんちゃんに失望している子なんかいないんですけど、かのんちゃんからすれば歌えなかった度に、自分を信じてくれた人達の存在も重圧になっていき、ステージに立つことを孤独に感じてたと思うんです。

 

さてじゃあ1話から3話までで、かのんちゃんの歌を信じて何かを託した人は誰か?と言ったら、可可ちゃんですよね。

かのん でもね、私思ったんだ。このままじゃ1位を取ることって物凄く難しい。そしたら可可ちゃんの夢がここで終わってしまうかもしれない…私のせいで。

引用:ラブライブ!スーパースター3話 クーカー

かのんちゃんからしたら、自分の背中には可可ちゃんの期待どころか、『可可ちゃんの夢の進退には自分が歌えるかがかかってる』っていうありえんプレッシャーがのしかかってるんですよね。

 

可可ちゃんはフェスで1位を取ろう!とも言わず、「最高のステージにしましょう!」と気丈に振る舞ってくれてるけど、かのんちゃんからしたら『自分の夢が人前で歌えないという"1"で終わってしまったように、自分が可可ちゃんの夢を終わらせる"1"になるかもしれない。』なんて耐えられるわけがないんですよね。

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(かのんちゃんの絞り出すようなごめんなさい、余りにも重すぎる……)

かのんちゃんにとって、可可ちゃんは背中からのしかかる、なによりも大きい重圧になっていたはずです。

 

③スクールアイドルだから歌える

じゃあ可可ちゃんや、周りの人達は本当に重圧をかけてくるような存在だったのかって言ったら、そんなことない筈なんです。

 

かのんちゃんが歌えないと分かっても、ステージに一人で立つという選択をしなかったこと。

自分だけが歌うならかのんちゃんが立つ理由なんてないはずなのに、それでも一緒に立つ選択をする時点で、可可ちゃんはかのんちゃんに「フェスで1位を取って、スクールアイドルを続けるにはあなたの歌が必要!」なんて物は託してないんですよね。

可可 見た瞬間にこれだって思いました!

こんな風に自分の気持ちや感じたことを、自由に歌ってみたい。かのんさんの歌を聴いた時、それと同じくらいワクワクしたんです!

だからもう、かのんさんは私にとってのスターなんです、夢なんです!元気出してください、かのんさんと同じステージに立つことは、可可にとって夢の1つなんですから!

引用:ラブライブ!スーパースター3話 クーカー

歌えるようになるまで諦めないのも、歌えなくても一緒にステージに立って、その先に進んで行きたいのも、可可ちゃんは心から憧れたかのんちゃんと一緒にステージに立ちたいという夢を持ってるから。

 

ただかのんちゃんの分まで色んなものを背負った為か、ステージに立った時には可可ちゃんも震えが止まらなくなっちゃってて、かのんちゃんも「やっぱりしっかりしなきゃ」と余計プレッシャーが掛かってしまったとも思いますが……

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(背中を預けているようにも、お互いがお互いを背負ってるようにも見える描写堪らんですね…)

それでも可可ちゃんは、ここで夢が終わろうとあなたのせいなんて言わない、必死に歌おうと戦うかのんちゃんを支える心優しい味方なんです。

 

それは観客の方々だって、そうだと思うんです。

 

ハプニングが起こって、ステージで震える新人スクールアイドルへ、順位を付けるフェスにも関わらずブレードを振って暖かい声援をくれる人達ってなによりも心強い味方ではありませんか?

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勿論千砂都ちゃんの今世紀最高のアシストあってこそですが、これは今までのスクールアイドルとファンが、そんな文化を育ててきてくれたからこそある空気で、スクールアイドルだからこそ持ち得る最高の味方なんですよね。(これって現実のライブでも見たことあるなって、これを読んでる方には心当たりがある方もいらっしゃいますよね??僕もです。)

 

だからかのんちゃんの敵なんか、360度どこ見たって最初からいなかったんです。

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そう思えた瞬間、きっとかのんちゃんが感じてた、歌うことの苦しさなんか吹っ飛んだはずです。

かのん 歌える…1人じゃないから!

引用:ラブライブ!スーパースター3話 クーカー

この言葉からも分かるように、歌えると強い確信が持てる程の理由が、あの瞬間かのんちゃんに生まれたんですよね。

その理由こそ、自分の横にいる「自分と歌いたいと言ってくれた仲間」と、目の前に広がる『応援してくれる人達』っていう味方の存在なんですよね。

 

これこそ説明不能な衝動的な産物だった1話との、最大の違いだと僕は思います。

偶然なんかじゃなくて、今までのスクールアイドルと、クーカーというスクールアイドルの努力が勝ち取ったまさに最高のライブだったんですよね。

だから僕は3話のこと、かのんちゃんの2話冒頭での「スクールアイドル、ここでなら私も歌えるんだ!」って発言を証明する為のお話と思ってます。

 

④最後に

ここまでお付き合いくださってありがとうございました!

今回の語らせて頂いた部分だけでも、スーパースター‼︎3話……神じゃね???って伝わっていただけたら幸いです。(出来れば100回くらい火星人も見直して欲しいですね)

 

前章には書きませんでしたが、一つ気になってることがありまして、それは現状かのんちゃんが人前で歌えるようになる理由は、まだ衝動と周りの人が味方であることっていう2パターンだけなのでは?ってことです。

だからスクールアイドルではない場所で歌えるようになるにはどうすんだろ?って考えると、まだまだかのんちゃんにとっては課題が残ってるんだろうなって思うんですけど、今回見せてくれた最高のライブは、きっと彼女が再び夢見るための大きな一歩になったはずです。

 

こんな最高の展開見せられてまだまだ序盤ってのが本当に震えますが、だからこそかのんちゃんがどうなっていくのか楽しみで仕方ないですね……

 

それでは今回はこの辺りで……ういっす!ういっす!ういっす〜〜〜!!!🤘

 

画像引用:ラブライブ!スーパースター1話 まだ名もないキモチ

ラブライブ!スーパースター2話 スクールアイドル禁止!?

ラブライブ!スーパースター3話 クーカー