澁谷かのんの"夢" ラブライブ!スーパースター第8話感想
まーたスーパースター‼︎にやられましたね……
恋ちゃんママの過去が明らかになり、とうとう結ヶ丘のスクールアイドルは5人体制に!いややはりスーパースター‼︎もそこに至るまでの過程で殴ってくるアニメでしたね。
ちゃんと身構えてたはずなのに、こんなに泣かされるなんて思いませんでした……
でも僕が今回1番注目したいのはやっぱり、澁谷かのん…なんですよ。
なので今回は恋ちゃんのこととか、色々語りたいことあるんですけど、「8話を進めるキーが澁谷かのんでなければならなかった理由」に視点をあてて語って行きたいと思いますので、よろしくお願いします!
①駆け抜けた時間、かのんちゃん最初の気づき。
まず8話で恋ちゃんが、母の真の想いを知れたターニングポイントって、かのんちゃんがアルバムを見て「恋ちゃんのお母さんが後悔してたように思えなかった、笑顔が物凄くキラキラしてた」と受け取ったことなんですよね。
で、僕はかのんちゃんが、恋ちゃん母のノートを見付けてない時点で、そう受け取れたのは、お母さん達の笑顔だけじゃなく、経験則から生まれた確信もあるんだろうなって思うんです。
その理由は、その気持ちを既にかのんちゃんが得ていたからなのでは?って考えるからなんです。
かのん 学校でアイドル活動を続けたけど、結局学校は無くなることになった。廃校は…阻止できなかった。
でも私たちは何一つ後悔していない。
シリーズで追いかけられてる方なら「ラブライブ!サンシャイン‼︎の描いたものだ!」ってなった方沢山いると思うんですよね…(俺も)
でもこの生徒達の気持ちに、かのんちゃんが寄り添うことが出来るのは、シリーズとしてのリスペクト以上に、かのんちゃん自身もスクールアイドル活動を経て、その想いを手にしたから。
かのん その日のフェスは、新人特別賞を貰えた。
でも、一位はやっぱりサニーパッション……
だから、私たちをスクールアイドルを続けられないかもしれない。
でも全然後悔してないんだ!だって、可可ちゃんと約束した、さいっこうのライブが出来たから!
それは最初のライブで、かのんちゃんが得たもの。
例えもうスクールアイドルを続けられなくても、後悔なんてない。だって可可ちゃんと一緒に夢見て、全力で努力して、今自分達の出来る最高のライブが出来たのだから。
全力で駆け抜けた時間の先に、後悔なんてないんだって気持ちって、実はスクールアイドル活動からかのんちゃんが得た、最初の気づきだったんですよね。
この『既にかのんちゃんが持ってる気持ち』ってのは、次で語る「想いのために歌いたい」って理由にも直結してるとも考えてます。
②みんなのために
もう一つ、8話でかのんちゃんにとって印象的なことって、『学校で生まれた想いのために歌いたい』って気持ちを抱いたことっていう、また一歩明確な変化を見せたことですよね。
一見、恋ちゃん母の想いを継いだからってだけのように見えますけど、かのんちゃんがこの想いを抱いた根幹は、「歌でみんなを笑顔にしたい」って夢があるからだと思うんですよね。
そして8話で澁谷かのんが、"結ヶ丘女子高等学校のスクールアイドル"として歌うことが、彼女の夢に直結するものになったとも考えてます。
なぜそう思うのか?結論から言うと
「歌でみんなを笑顔にしたい」という夢を持ってるかのんちゃんなら『スクールアイドルで、歌で想いを結んで、学校を一つにして、みんなを笑顔にしたい。』って想いを抱くんじゃないかな?って考えたからです。
ここからは順を追って、そこに至るまでの過程を語らせていただきます。
△サニパから受け取った想い
まず、なぜ何かのために歌うことが、かのんちゃんの夢に繋がるのかと言えば、サニパと出会い「誰かのために歌うこと、そこから生まれる力」って概念を知ったからですよね。
悠奈 島って住んでる人が限られているから、スクールアイドルの私たちが中心になって、学校のみんなと一緒に島を盛り上げていこうって!
誰かのためって思うと、不思議と力が湧くんだよね!
摩央 大変なことも全部楽しく思えてくるの。
サニパがなぜスクールアイドルをやっているのかを知り、「学校のみんなや島のために歌ってる」という想いを知った。
でも島や学校の皆んなのために歌うって言葉だけだと、側から聞けば漠然としてますよね。
だって〇〇の為になりたいって行動には、その人達にしか分からない、『〇〇が大切だからとか、〇〇のこと思えば苦にならないから』って理由が付いてるはずですから。
そしてそれは、かのんちゃんの夢「歌でみんなを笑顔にしたい」にも言えますよね。皆んなって誰なのか?なぜ笑顔にしたいのか?これだけだと少し漠然としている。
だからサニパと話して、かのんちゃんの中に生まれた「もし自分たちが誰かのために歌うのなら、それはどんな気持ちなのか?」という疑問符は、彼女の夢への問いかけと=のはず。
で多分6話時点でたどり着いた、かのんちゃんにとっての"誰か"は、可可ちゃん、ちぃちゃん、すみれちゃんだと思うんですよね。
そしてその誰か、のことを考えながら書いた歌詞では、こんな風に紡いでますよね。
キミが無邪気に笑うだけで
なんでもできる気がするのさ常夏⭐︎サンシャイン
「"キミ"が笑っててくれるだけで、なんでも出来るくらいの気持ちになるよ、だからキミのために歌いたい。」それこそが、誰かのために歌うときに、自分の中に生まれるであろう気持ちだと、かのんちゃんは気づいたと思うんです。
△増えていく"キミ"
で8話にて、その笑顔にしたい"キミ"の範囲が、更に大きくなったと思うんです。
それはお母さん達の思い出に「笑顔」を見たから。
先程も記述した通り、今回のお話の展開の軸には、かのんちゃんがアルバムを見て、「笑顔が物凄くキラキラしてた」って感じたことがあるんですよね。(だからかのんちゃんには『神宮音楽学校には、笑顔が生まれる要素があったのだ』という確信があったのかもなと。)
そしてそれは、音楽が、スクールアイドル活動が、みんなを結んだから生まれたものだった。
かのん 学校が一つになれたから、この活動を通じて、音楽を通じて、みんなが結ばれたから、最高の学校を作り上げることが出来たから。
一緒に努力し、一緒に夢を見て、一緒に一喜一憂するそんな奇跡のような時間を送ることが出来たから。
神宮音楽学校の生徒の、最高の笑顔。
それは想いが、みんなが結ばれることで、学校が一つになってたから、みんな最高の笑顔を溢していたことを知ったんです。
かのん 私、恋ちゃんと一緒にスクールアイドルとして歌いたい。
この学校のために…いや、この場所で作られた沢山の想いのために!
お母さんの残したノートから、同じ時間を共有して生まれた想いが結ばれることで、学校のみんなが笑顔になれることを知ったからこそ、"誰かのため"って想いに、『この学校で作られた沢山の想いのため』って理由を当てはめられたんですよね。
そしてそれは、恋ちゃんのお母さん達、過去の想いの為だけじゃない。
今の結ヶ丘の、みんなの想いが、学園祭を通して、かのんちゃん達スクールアイドル活動を通して、一つに結ばれていく。
恋ちゃんの発言から、音楽科と、普通科がぶつかり合って、失われていた笑顔が取り戻されていく。
キミには そう 笑顔が一番だよ
Wish song
きっとこれは、恋ちゃんだけでなく、普通科と音楽家でぶつかってたことで、笑顔が失われてた結ヶ丘の皆んなへも歌ってたんですよね。
誰かの笑顔を望めるかのんちゃんだから、音楽で結ばれてひとつになる学校という、花さんの夢を見つけることが出来たのではないか?
そして、学園祭を通して想いが結ばれた、そこにある笑顔を見て、より一層かのんちゃんは「歌で結ヶ丘を結んでいきたい」と思えたんじゃないかな?と
だから、かのんちゃんが"結ヶ丘のスクールアイドル"として歌うことが、ようやく彼女の夢に直結するものになったんだなって僕は受け取りましたね。
③最後に
ここまでお付き合いくださりありがとうございます!!
いやぁ本当8話僕好きなんですよ……
確かに僕がこの回が感動出来た大きな理由の一つとして、僕がラブライブ!シリーズのファンだから!ってのは大きいんだろうなとも思います。
節々に感じさせてくれる、今までのラブライブ!へのリスペクトを見ると、やっぱり嬉しいなぁってなりますし、僕はラブライブ!が好きなんだなぁってなれちゃうんですよね。
でもこうして、スーパースターが描く時間の中に生きる人間が抱えた想いが、皆んなの想いを結んで繋がって、大きくなっていく様に僕は今心を惹かれていますし、この心がスーパースター特有のものなんだって僕は信じてますね。
いやぁラブライブ!スーパースター‼︎が好きだ……
また次回以降楽しみですね…それではまたそのうち会いましょう…!