ヤダ!が内包する『優木せつ菜の萌え』について。
ワガママキママアリノママエビデイエビナイト
⚠︎ここから先はキズナエピソードのネタバレ、及び見るに耐えない成人男性が散見されます。ご注意ください。
皆さん1ヶ月ぶりですね!スパボです。
今回はタイトル通り、親御さんを6回泣かせた成人男性を生み出してしまった、優木せつ菜ちゃんの4thアルバム曲「ヤダ!」について語りたいなと思います。
皆さんこの曲聴いて、どんな印象持たれましたか??
僕は一言で言うと
『これが優木せつ菜……だと…!!???』ってなりました。
そうなんです、困惑です。
でもその困惑がこの曲の魅力なんじゃないか?と。
つまり、この曲が作られるにあたって、せつ菜ちゃんが突き詰めた萌えと言うものが詰まってるのではないでしょうか??
これを探るため、せつ菜ちゃんの家の奥地へと足を踏み入れてきた僕の解釈を書かせていただきました。
最後まで是非お付き合いください!!
①そもそも萌えってなに…??
まずこの「ヤダ!」とかいう脳神経破壊ソングについて、キズナエピソード内でこの曲が作られた経緯をざっくり振り返ってみましょう。
各部活動がオリジナルの映像を制作し、上映する文化系大歓喜のニジガク一大イベント「校内フィルムフェスティバル」。
そのイベントでライトノベル研究部が上映する映像作品のキャラをモデルに、作品で使用する楽曲の指名を受けたせつ菜ちゃん。
せつ菜ちゃんにはその楽曲を通し、萌えの起爆剤になって欲しいという要望から「ヤダ!」が生まれることになる訳ですね。
はい皆さん。まずここで疑問に思いましたよね??
いや【萌え】って具体的になんだよ……と。
皆さん人生で聞いたことも、恐らく言ったこともあるでしょう萌え。実際それってどんな感情ですか?
と問いかけたら困りますかね?
僕も困ります。なので、せつ菜ちゃんたちが語ってくれた内容から、萌えの正体を探りましょう。
せつ菜ちゃんが言う事を纏めると、「表情や仕草、感情を見て、しんどい!!尊い!!となる」のが萌え。
ちょっとこれだけだと心許ないですね。なので、もう一つあなたちゃんの証言も確認してみましょう。
いつもは見えない素の部分が見せられた時のギャップ、それが【萌え】だそうです。
これらを纏めると
「表情や仕草から、普段は見えない素の部分が見えて、胸が締め付けられてしんどくなってオタクが狂う」のが萌えというわけです。
皆さんどうですか?いまいち核心が見え辛い気もしますね。
勿論あなたちゃんが言うように、これは個人の感覚的なことなので、説明するのが難しいのは当然ですよね。
(ただ、「しんどい」というのだから、片付けられないような感情、つまりもどかしさも伴っている感情なのかな?とは推測できます。)
ですので、今回は「ヤダ!」を生み出すにあたって、あなたちゃん自身が感じていた萌えの正体を追ってみましょう。
②優木せつ菜のギャップ
キズナエピにて、あなたちゃんはせつ菜ちゃんから
【萌え】を感じたことで、ヤダ!のメロディーを思いつくことになります。
その際のせつ菜ちゃんがこちら。
ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!
……??なんでしょうね今の鳴き声?
近くに豚小屋でも出来ましたかね?
さて気を取り直して、こんなしおらしくなったせつ菜ちゃんを見て、「素」の部分をあなたちゃんは感じたようです。
ステージ上でCHASE!を堂々と披露する姿からは考えられない、心細そうにするせつ菜ちゃん。
そこにあなたちゃんは「ギャップ」と共に「萌え」を見出します。
人によってそれぞれ感じ方の違いはあれど、この普段との「ギャップ」というのが、萌えのトリガーで間違いなさそうです。
ですが、僕はここで一つの疑問が浮かびました。
それは「どんな種類のギャップ」でも萌えは感じるのか?ということです。
今回の例で言えば「普段堂々としてる子が心細そうにしてる」というギャップが、我々に萌えを呼び起こしました。
これは栞子ちゃん、果林さんを例にしてもいけますね。かなりの人が萌えを感じると思います。
ですが、例えば『普段子供っぽい子がふとした瞬間に見せる大人な一面』とかはどうでしょう?
たしかに胸が締め付けられてドキドキする、最高のギャップの1つですよね。
でもそれを見て「守りたい、抱きしめたい」と思いますか?
恐らくそういった面から「萌え」という感情を見出す人は、多くはないと思われます。
こういった「大人らしさを感じるギャップ」は萌えではないのかもしれません。
つまりあなたが感じた【萌え】とは、対象となる子が持つ、
『子供っぽい一面が見えた時に感じるもの』と言えるのではないでしょうか?
ここでもう一度先ほどのせつ菜ちゃんの画像を見てみましょうか。
ぶっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ萌えですね。
このせつ菜ちゃん、上目遣い、端っこで縮こまっている、自分を抱きしめるように腕組みという、どこか弱々しさすら感じる要素が込められていますよね??
普段の彼女からは感じられない、「子供っぽさ」があり守ってあげたい!!抱きしめたい!!となる訳です。
それが今回、あなたちゃんが「ヤダ!」を生み出す過程で、キーとなった『優木せつ菜の萌え』の正体なのではないでしょうか?
③ヤダ!は『萌え』の永久機関
さてここまでヤダ!に濃縮された【萌え】の正体は
『子供っぽい一面』ということが、分かったと思います。
さて、それを踏まえて今回のヤダ!という曲と向き合ってみましょう。
まず、今までの前提を踏まえていたとしても、この「ヤダ!」という曲に内包されたギャップは、余りにも
『優木せつ菜から離れている』というのが僕の感想です。そうですまたもや困惑してます。
まぁこれは当然なんですよね。
先程も言った通り、これは校内フィルムフェスティバルにて、ラノベ研究部の映像作品に登場するキャラクターをモデルに、【萌え】を追求して作られてるのですから。
せつ菜ちゃんが語るには、今回寄り添う妹ちゃんは、ワガママ気ままガールな訳です。
それだけではありません。強がりつつもお姉ちゃんが大好きという一面。そして、ヤダ!の歌詞。
誰でもいいって訳じゃないから
勘違いしないで You're the only one
ヤダ! 優木せつ菜
けどそれって優木せつ菜の見せた、心細さが見える子供っぽさとは似てないですよね?
そして、この楽曲を歌い、観客を萌えさせるためせつ菜ちゃん達は『妹ちゃんが言いそうな我儘』を考える、なりきり特訓をします。
(へへっ…おじさんなんでも叶えちゃうぞ〜)
アニメという要素などを除くと、せつ菜ちゃんがダダを捏ねるという姿は、余りにも考えられない姿なんですよ。
これもあなたちゃんと感じた『優木せつ菜のギャップ』とは全然違いますよね?
そして「ヤダ!」の中でも特に、優木せつ菜らしくないなぁと感じた部分があります。
ドタキャン チコク キドクムシ
フキゲン ジコチュー ヤキモチ
全部ひっくるめて 受け入れてちょうだい
ヤダ! 優木せつ菜
いやっ…ドタキャンとか、遅刻とか、もう全てが優木せつ菜とは縁遠いものじゃないですか??
ましてや自分を犠牲にして「誰かの大好きを守ろうとする」女の子のこと、自己中と呼ぶ人っています??
(ましてやこの子が最初に思いついた我儘がこれですよ?)
そう、あまりに「優木せつ菜」じゃないんですよ。
でもそれこそ、ヤダ!が『優木せつ菜の萌え曲』として存在できる、大きな理由なんですよね。
先程僕は、『普段見れない一面』がギャップと萌えを感じさせると話してきましたよね??
でも一度知った「素」って、それもひっくるめてその人の一部なんだなって認識しませんか?
もっと具体的にいうと、「大人っぽさと子供っぽさ」ひっくるめて『その人らしさ』として受け入れるようになれば、子供っぽさを覗かせた時のギャップって薄れませんか?
ツンデレもそうですよね、最初はツンの裏にデレがあったんだなぁ……というギャップがあるから、萌えが強い訳です。
ですが、ツンとデレがセットだと周知の事実となると、その威力って薄れません?
そう、意外な素の部分って、何度も見てれば驚きも薄れますよね?
ギャップって薄れるんです。
そして、だからこそ「ヤダ!」はいつでも優木せつ菜のギャップを感じられるんです。
考えてみてください。これからの未来どんな転び方をしたら、せつ菜ちゃんが『自分の可愛さを武器に騒動を引き起こすトラブルガール』に育つって考えられます?
それどころか妹ちゃんを演じた時に感じた、安心感をあなたにも感じてほしいからお姉ちゃんになろうとする子ですよ????(せつ菜お姉ちゃん……)
だから僕には想像することが出来ませんでした。
つまり、ヤダ!が『優木せつ菜の素』になることは基本ないんです。どれだけの時間を掛けようと、それは考え難いんです。
つまりこの曲は、いつ聞いても
『こんな優木せつ菜知らない!!!』というギャップを受けられる訳です。
初披露したステージで、観客のみんなが感じたその衝撃は、恐らくこの先何度披露されても、そこには『ギャップと萌え』が感じられる
「ヤダ!」は最高の萌え曲、いや
萌えの永久精製機関として完成した訳です。(これを僕はGNドライブと呼んでます)
④「優木せつ菜」だからこそ。
さて、最後にもう一つ、この曲が優木せつ菜だから歌える萌え曲であり、彼女だから妹ちゃんに近づける理由を話させてください。
ヤダ!はラノベ研究部の作品に登場する
『妹ちゃんに寄り添った歌』と話しましたよね?
そしてヤダ!の歌詞を見ていると、妹ちゃんがこんな姿を、姉だけに見せているんだということが分かります。
あれもヤダ ヤダ これもヤダ ヤダ
ねぇ君の前だけでは ありのままでいいかな?ダダ ダダこねたい ワガママガール
つまりはいつもいつだって かまって欲しいの
cause I love youヤダ!優木せつ菜
普段人前では本当に言いたいことを飲み込んで、やりたいこと我慢している。
その分、ありのままを許してくれる姉には精一杯我儘をいう。
そんな姉にいつも構ってほしい、離れないでほしい。そんないじらしさも感じます。
妹ちゃんにとって、姉は『ありのままでいられる場所』なのです。
そして、そんな素の自分を許してくれる場所があることに、最も共感出来るのはせつ菜ちゃんなのではないでしょうか?
せつ菜ちゃんは両親にアニメやスクールアイドルを禁止されていて、それでも大好きなものを貫くため、中川菜々を隠す仮面として作った存在が『優木せつ菜』でしたよね?
つまり「ありのまま」でいることの難しさを知っている人間ですよね?
同時に、ありのままの自分を許してくれる存在の有り難みを知ってる人間です。
妹ちゃんにとってのお姉ちゃんは、『せつ菜ちゃんにとってのスクールアイドル』であり、同好会と重っているんじゃないかな?と思うんです。
だからこそ、ここまで優木せつ菜の性格とかけ離れていても、せつ菜ちゃんは妹ちゃんに寄り添うことが出来たんですね。
⑤最後に
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!!
今回はヤダ!を取り上げましたけど、虹ヶ咲の4thアルバムは全体通して本当に面白いですよね。
フィルムフェスティバルで披露する作品のキャラをモデルにしてる曲が多いからこそ、そのキャラクターにニジガクのスクールアイドルが寄り添って歌ってる、「キャラソン」としての面が強い曲が多いです。
だからといって、メンバーと何も関係ないかというとそんなことなくて、メンバーがキャラクターとの重なる部分を見出し、自己を投影する姿は多く見られました。
それってまさしく、僕らが現実でよく目にする
『キャストさんとメンバーのシンクロ』ですよね。
なので4thアルバムは、ラブライブ!が好きであればこそ、楽しめるアルバムになってるんじゃないかなと思います。
さて、そんな4thアルバム曲が披露される4thライブまであと1週間………本当に楽しみです。
そんなワクワクを抱えながら、今回はここにて筆を置かせていただきたいと思います…それでは!!
p.s
4thライブのグッズで、ヤダ!のプラカードあるじゃないですか。
これってヤダ!を掲げるタイミングってあるんですか??
だってヤダ!みたいな大脳破壊ソングと共に、楠木さんがフリッフリな衣装着て歌う訳ですよ??
そんなライブでいつ僕らに拒否権が生まれるんですかね????何が「ヤダ!」なんですかね……
全部受け入れますよこんなの……
つまり最初から僕らの生殺与奪の権は、楠木さんに握られてる訳です。
完