それは勇気をくれる笑顔。【ラブライブ!スーパースター‼︎第11話感想】
皆さんこんにち11話……
いやっ11話……好きだ……
僕のブログ見てくださってる方なら知ってると思うんですけど、僕は澁谷かのん推しの、私のSymphony推しなんですよね……
まぁそんな僕が11話生き残れるかと言われたら生き残れないので、もう終わりです……
そんな澁谷かのん推しが、かのんちゃんが抱えていた2つの「歌える理由」と、なぜ千砂都ちゃんが昔のかのんちゃんの気持ちを取り戻すことに拘ったのか?
そして私のSymphonyについても少しだけ、最後の力を振り絞って書かさて頂きました……よろしくお願いします…!!
歌える一人じゃないから。
3話の感想記事を書いた時にも、「歌える理由」について少し触れさせて頂いたんですけど、特にこのセリフずっと気になってたんですよ。
(3話記事はこちら)
かのんちゃんが人前で歌えてた理由って2つあって、そのうちの一つが「1人じゃないから」だったんですよね。
でもこの理由がかのんちゃんの歌うって行為を支える柱になってたのが、実は結構問題だったんですよ。
今までかのんちゃんがステージで歌えていた理由は一人じゃなかったから。
これって、スクールアイドルLiella!であるからこそ生まれる理由であり、一人でなくなった瞬間瓦解する理由だったんですよ。
皆んながいなければ歌えない。それはスクールアイドルでなくなった時、澁谷かのんは再び歌えなくなってしまうということと同じなんですよね。
かのん 私みんながいたから歌えてた。
それでいいと思ってた。でもそれじゃダメなんだよね。誰かを支えたり、力になるためにはちぃちゃんが頑張ったみたいに一人でやり遂げなきゃいけないんだよね。
ラブライブ!スーパースター‼︎11話
かのんちゃんが「歌でみんなを笑顔にすること」という夢を持ってるからこそ、その夢をスクールアイドルでなくなった後も見続けたいのなら、1人で歌えるようになることは必須条件なんです。
だからこそ、かのんちゃんには別の歌えるようになる鍵が必要なんですね。
そして、その鍵は既に作中で示されているんですよ。
思い出してみて下さい。物語が始まってからたった一度だけ、1人でも人前で歌えていたシーンがありましたよね?
かのん やっぱり私…歌が好きだ…!
ラブライブ!スーパースター‼︎1話
そう、1話でかのんちゃんが人前で歌えたもう一つの理由こそ『歌が好き!』、それがあの瞬間のかのんちゃんを動かしたんです。
①大人になっていくってこと
でもそれ以降好きだ!って理由から、かのんちゃんが歌うことはありませんでしたよね。
それは「歌が好き」という気持ちよりも、『フェスで一位を取らなければ』『みんなのために歌いたい』などの理由が大きかったことで、好きという気持ちで歌うことは少なかったから。(だから3話冒頭ではまた歌えなくなってたんですよね)
そして、かのんちゃんが幼い頃の自分が歌っていた理由を忘れていたから、なのではないでしょうか?
かのん ありあ。私さ、小さい頃どんなだった?
ラブライブ!スーパースター‼︎11話
妹ちゃんにわざわざ尋ねたのって、なんで自分が小さい頃歌っていたのか?その理由を探していたんじゃないかなって思うんですよ。
ありあ 熱かった、うるさかった、うざかった。
何かといえばやればできるとか頑張れとか、熱血スポーツキャスターかっての。
でも、嫌じゃなかったよ!
ラブライブ!スーパースター‼︎11話
「やれば出来る」かのんちゃんが口癖のように言ってた想いが、ちぃちゃんや妹、部のみんなを勇気を渡していた。
そして、それが幼き日のかのんちゃんを突き動かす燃料だったんですね。
そしてかのんちゃんに「やれば出来る」と強く信じさせてくれていたのは『歌うこと』だったんです。
それは大きくなった今も、かのんちゃんはずっと忘れてないはずの気持ちなんです。
かのん 小さな頃から、ずっと思っていた。
私は歌が好きずっと歌っていたい。歌っていれば遠い空を、どこまでも飛んでいける。
暗い悩みも荒んだ気持ちも、全部力に変えて前向きになれる。いつだって歌っていたい。
ラブライブ!スーパースター‼︎1話
大好きな歌があるから、何でも出来る。ずっと信じていたことなのに、それが歌える理由だったことを忘れていたんです。
それはかのんちゃんが成長していく中で、沢山の「恐怖と歌う理由」を知ったからだったのではないでしょうか?
歌えないことでがっかりされる「怖さ」を知った。
歌えない自分にがっかりする「辛さ」を知った。
歌うことに誰かの「夢を背負う」ことを知った。
色んな失敗をして、現実を知って「やれば出来る」と信じてた頃のような何も知らない"子供"ではなくなった。
大好きって気持ちだけで歌う訳にはいかないくらい、いろんなものを背負った"大人"になった。
【私可可ちゃんのためにも】
【みんなのために歌いたい】
みんながいるから歌える、みんなのために歌う。その在り方はとても素敵な事だと思います。
でもそれは、澁谷かのんが誰のためでもない、自分の為に歌える理由にはなってないと思うんです。
②勇気を生み出す想い
だからきっと、歌うための理由なんてもっと自由でいいはずなんです。
幼い頃に抱いていた『大好き』たったそれだけのシンプルな理由でいいはず。
千砂都 あの笑顔はね…元気になる笑顔。
安心して勇気が出て、見ている人が心から嬉しくなる笑顔。
私の知ってるかのんちゃんは、そんな笑顔を持っていたんだ。
ラブライブ!スーパースター‼︎11話
だってかのんちゃんの『歌が大好き』って気持ちは、そこから生まれる「やれば出来る」って言葉と笑顔は、みんなの力になる"無敵の気持ち"だったから。
千砂都 いるはずだよ。あの頃のかのんちゃんが、歌を全世界に響かせようとしていたかのんちゃんが。
ラブライブ!スーパースター‼︎11話
ちぃちゃんがその気持ちを取り戻すことに拘ったのは、他でもない「歌を全世界に響かせようとしていた」かのんちゃん自身が''大好き"から生まれるものが、十分すぎるくらい強い『歌う理由』になるって証明してくれていたからなんです。
同時に「歌が大好きだから」って原点を思い出したからこそ、怖いという気持ちが消えることはないってことも知った。
幼かのん 怖い…。なんでだろう…怖いよ…
ラブライブ!スーパースター‼︎11話
今も昔も、大好きな歌を歌う前に怖さと向き合っていた。それはきっと、かのんちゃんが歌と向き合うなら避けられない恐怖なんだと思います。
むしろ、沢山の恐怖を知った今のかのんちゃんだからこそ、昔よりも今の方が恐怖は大きくなって襲ってくる。
でも歌えるはずなんです。
かのん そう。怖かったんだあの時も…それでも私は…。
大丈夫。大好きなんでしょ?歌。
ラブライブ!スーパースター‼︎11話
それは"勇気"をくれる笑顔。
恐怖を抱えたままでも歌えるはず、だって澁谷かのんは歌が『大好き』だから。
そう強く信じられたら、今度は本当に想いを歌で世界中の人に届けられるはず。
歌うことで色んな想いが繋がっていくことを知った、歌うことに付き纏う色んな恐怖も知った、それでも「歌が大好き」って気持ちが、恐怖ごと自分を支える"勇気"をくれるから
ずっと変わらない大事な気持ち
最後の最後に支えるんだ
大好きだよ!
GOING UP
澁谷かのんは、もう一度歌えるはず。
最後に、私のSymphonyについて。
もう一つ、最後に私のSymphonyについて少しだけ語らせて下さい。
アニメ始まる前からこの曲好きで、1話を見た後は「澁谷かのんの曲じゃん…」ってなってたんですけど、まさか11話で独唱が来るとは思わないじゃないですか……
で今回お話しする歌詞は11話では歌ってないところなんですけど、めちゃくちゃ好きで、個人的に11話を見てて気になった歌詞なんですよ。
宝物を見つけた子どものように
奏で始めたんだ 夢を
きらり 希望 響かせるの
どこまでも広がれ 私のSymphony
アニメ本編で歌ってないのが嘘じゃないかってくらい、今回の話にぴったりな歌詞だなって思うんですよ。
で何が1番好きって『子供のように』ってフレーズなんですよね。
自分達のこと客観的に見た時、『子供のように』って言えるのって大人ですよね。
それでも「側から見ても幼いくらいに、夢中になって夢を奏でる始める」って歌えることが、本当にスーパースター‼︎って作品において重要だと思うんですよね。
スーパースター‼︎って作品は、主人公が現実を知って打ちのめされるところから始まってるんです。
その主人公に続くように、どこかリアリストな少女達が集ってくる。(かのんちゃんと同じように、打ちのめされたという表現が出来るのはすみれちゃんですよね。)
そうして夢を持って惹かれあった少女達が、諦めてしまった気持ちを取り戻していく。
私のSymphonyってそんな物語を象徴するような歌だなって、僕思うんですよね。
そんな歌をかのんちゃんが歌ったってことが、なによりも嬉しいんです。
現実を知って、歌えない辛さを知って、どれだけ荒んでしまっても、誰かの夢や想いを大切に抱いて力になろうとする優しい澁谷かのんが好きだから。
できっこないよって思ってたことも
踏みだせばほら叶うんだ
きらり希望 響かせるの
どこまでも広がれ 私のSymphony
だから色んな現実を知った後で、再びかのんちゃんが「出来る」って信じられるようになったこと、そんな歌を歌えるようになったこと、夢を取り戻せたことが嬉しかったです。
本当にラブライブ!スーパースター‼︎ありがとう……